倭月愛々 過去ログ

 

2004/04/10 (土)

諏訪へ

早朝、諏訪へ到着。先週の上社に続いて今日は下社の御柱祭
諏訪湖がいい一日を予感させる佇まい。

6時の駐車場開場を30分並んで入り、急いで出発点の棚木場を目指す。
約5キロの山道。かなりの数の人が蟻の列よろしく山を登る。
途中、山の道具を清める斧立社(よぎたて)という素敵な名前のお社にお参りをする。

出発点の棚木場は30分おきに出発する5本の御柱を引く人々でごったがえす。

 

引き綱に子綱を括り付けて引く。
春宮一之柱を担当する岡谷市の氏子さん達に混ぜてもらう。
この祭りのために戻ってきている人が多い。
至る所で同窓会状態。
故郷のない僕にはうらやましい光景。

引き綱が200メートルくらいあるので、その諸所に散らばっている木遣り隊の息が合わないと何千人が力を入れても御柱はびくともしない。
息があって御柱が動くのは5回に一回程度。
思った以上にきつい。
素晴らしい声を持つ木遣りがすると空気がピンと張りつめ力が漲ってくるから凄い。
木遣りと引き子がシンクロする瞬間。皆でシェアする感動。

僕らのような飛び入りも多く、途中からどんどん引き子が増えていく。
山道なので途中狭隘なところでは通勤列車状態で、まともに引けない。
こういうボトルネックな部分が数カ所あるのでときには30分で50メートルなんてことも。
人が多いことが必ずしも早く進むことにはつんzがら無いところが奥深い。

御柱を曳行する元綱を触れるのは黄色い元綱衆。赤いのは御柱の細かい舵取りをする梃子衆。かっこいい。

先行する秋宮四の柱。自分が曳いている柱はなかなか見ることが出来ない。

先週の雪が嘘のようなきつい陽射し。アイロンもバテ気味。
松本から来ているPizaa Oneという石窯ピザの移動販売車のピザを昼飯に。
これがうんめぇ〜〜

木落し坂到着。急な坂を重い引き綱と共に下りるのでけが人続出。
誰もがこの坂を下りたいと思うので気持ちはわかるが、曳かない勇気も必要。
ここで、「人を見るなら御柱」という言葉がよくわかる。
引き綱から離れると危険防止のために坂下に下ろされるので、みな必死。
ちょっと醜い。僕ははじめから引き綱を離れ転倒する人たちのフォローに回る。
みんな御柱に夢中で冷静な判断力を失っている。。
骨折含め何人もの人が怪我をする。ここでも問われる自己責任。いざ、大怪我がした人がいることが明るみに出れば責任は主催者に行ってしまうこと、そしてそのために次回からの祭りがより管理されたつまらないものになること。ちょっと考えればわかること。女性子供年寄り、突起物のある荷物を持つ人、不安定な荷物をいっぱい身につける人。エゴのかたまり。転倒しても引き綱にしがみつく姿は「蜘蛛の糸」を思い起こさせる。
何十人の介錯をしたことだろうか。。。

木落し坂到着。急な坂を重い引き綱と共に下りるのでけが人続出。
誰もがこの坂を下りたいと思うので気持ちはわかるが、曳かない勇気も必要。
ここで、「人を見るなら御柱」という言葉がよくわかる。
引き綱から離れると危険防止のために坂下に下ろされるので、みな必死。
ちょっと醜い。僕ははじめから引き綱を離れ転倒する人たちのフォローに回る。
みんな御柱に夢中で冷静な判断力を失っている。。
骨折含め何人もの人が怪我をする。ここでも問われる自己責任。いざ、大怪我がした人がいることが明るみに出れば責任は主催者に行ってしまうこと、そしてそのために次回からの祭りがより管理されたつまらないものになること。ちょっと考えればわかること。女性子供年寄り、突起物のある荷物を持つ人、不安定な荷物をいっぱい身につける人。エゴのかたまり。転倒しても引き綱にしがみつく姿は「蜘蛛の糸」を思い起こさせる。
何十人の介錯をしたことだろうか。。。

木落とし坂に到着して2時間近くかかってようやく追い掛け綱(御柱を後ろに引くストッパー)が切られ落ち始める。
おそらく事故防止のために落下直後にいったん止まるようにこぶが作られていてそこで、華乗り(端乗りの美称か?)が振り落とされる。
元綱衆や近場にいた僕らで再び引いて落とす。

落ちていく御柱。
そばで見ていると意外とゆっくり。
樅の木は皮をむいてあるので滑り落ちていく御柱に飛び乗ることはまず無理。

どさくさに紛れて氏子でもないのに上ろうとする不届き者が多い。
御柱の周りで転がっている人を介錯していると、上から上から人が転がり落ちてくる。きりがない。
こぶだらけの上級者ゲレンデに素人スキーヤーがどんどん入ってきてる画を思い浮かべてくれたらいいでしょう。
ラグビーで鍛えられた密集での踏ん張りとタックルがこんなところで役に立つ。

 

華乗りを争う男達。

無事に木落としを終える。

引き子、華乗り、木遣り、ラッパ隊、誰からともなく歓声が沸き起こる。

あれだけ引き綱に群がっていた引き子もハイライトの木落としを終えるとどこかへ行ってしまう。
木落とし近くになると現れて威勢の良かった威勢の良い衆達はもちろん居るわけもない。
曳行が遅れて昼も30分しか休まず引き続け。たしかに辛いとは思うけどね。
徐々に暗くなり、声上げ続けの10時間。引き子も綱持ってるだけの人も多いなか、真剣に引き続けているので流石に筋肉の至る所が痙攣し、一触即発。
地区長さん達に殊勲賞だよと何度もお礼を言われ、それだけが励み。
でも、今日一番楽しかったのはこの木落としから終着点の注連掛(しめかけ)の曳行だった。

注連掛に到着。こて衆が全員でたかって安置場所に。

木落としで追い掛け綱を切った斧頭。斧(よき)も美しい。
この顔を見る限りは一発で綱を切られたんでしょう。

曳行開始から12時間。お疲れ様。

この日の模様

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