medium is massage
前書き


筆者の了承も無しに勝手に前書きする無謀な編集者倭月です。
「メディアはマッサージだ」というタイトルはマーシャル・マクルーハンの名著「メディア論」の中に出てくる問題発言「メディアはメッセージだ」という命題を比喩的に表現したものからサンプリングしたものです。

僕の長く尻切れに終わった大学生活でとてもお世話になったのが、バートランド・ラッセルと丸山真男とこのマーシャル・マクルーハンでした。この3人とも晩年ある種の自己矛盾に陥ったのですが、それでも僕には(それゆえ?)十分過ぎるくらい刺激的な世界でした。

80年代にスタジオヴォイス辺りからマクルーハンが再びブームとなったときに、その影響でスノッブな僕は彼の著書やマクルーハン研究書を読み始めたのが最初でした。大学でもサークルを広告研究会なんていうオールラウンドサークルだめ、テニスサークルだめ、スキーサークルだめ、なんて感じでふるいに掛けて残ったらこんな所しか行くとこ無かったから来たようなやばい奴の吹きだまりサークルに居たもので、周りも当然ファッションとしマクルーハンを読んでました。
だから、世間的に彼がどの程度の認知度があって、カリスマなのか解りません。少なくとも僕の周りでは「メディア論」はバイブルの一つだったのです。
去年の暮れにふとしたきっかけでまた読んでみました。そのせいなのかも知りませんが、マクルーハンの文字がメディアでまたチラチラしてきている気がする今日この頃。

でも、最近マクルーハンって言ってもピンと来ない顔してるメディア関係者が居たりしてびっくりしてますわ。

評価はどうであれメディア論に一つの金字塔を打ち立てた人なので、インターネットとというメディアで遊ぶ人で「マクルーハンって誰?」な人や「知ったかマクルーハン」な人はこれを機会に彼の名著「メディア論」ぐらいは読んでみてはいかがでしょうか。

って人に薦めるほど僕は偉い人でも学のある人でも無いんですけど・・・・・・

ってことで、ジャズコレクターでもある大阪市立大学文学部講師 山口裕之先生のインターネット講座でも覗くところから如何でしょうか?
マクルーハンから始まりハイパーテキストまで、メディア論の入門編となっております。たまには、こういうアカデミックなのも刺激的でいいんじゃない?随所に目から鱗がありましたよ。

メディア・情報・身体 ―― メディア論の射程

時間の無い人はこれだけでも読んでね。
「メディアはメッセージだ」と、それを比喩的に表現した「メディアはマッサージだ」について簡単にまとめてあります。

マクルーハン理論の論点 (8)


それにしても、カズ→からマクルーハン本人のスポークンレコードがあるって聴いたときにはびっくりした。しかもジョン・サイモンの音がコラージュされてるって。。。
しかも、それが再発されるなんて・・・・・・
さらに、それをサウンド・ミュージアムでサンプリングしてるテイ・トウワ
まことに、どいつもおそるべし。
WACKY
April 23 , 1999

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