2003/12/17 (水)

手術

朝10時から院長直々にオペをして下さることになる。
血液検査を済ませ、点滴用の針を前足に挿される。
普段、注射されても平気な顔しているアイロンが動物病院ではじめて唸る。いつもと違う空気を察知してちょっとナーバス。にしても、若い先生ちょっと不器用。

手術までの待ち時間、ずっと出口のそばから離れず、いつでも帰るぞモード。
昨日の説明とは若干ニュアンス違い、股関節整復手術でうまくゆく可能性は2割とのこと。時間が経っていたり、靱帯が切れていると外れやすく数日外れずにいたらラッキーらしい。外れてしまうと大腿骨の骨頭を切除手術することになる。
とにかく運を天に任せて。。。

とある獣医さんの日記にもこの手術のことが(2001/09/03の回)

14歳のおばあちゃん。
白内障で目がほとんど見えなくなってしまったということだが、それ以外はとても元気で子犬のように飛び跳ねているので歳を聞いてびっくり。優しいおばあさんとすてきな日々を送っていることが容易に想像できる。
アイロンもこの歳まで元気でいてくれるだろうか。。。ちょっとセンチな気分に。

なんとこの病院は麻酔がかかるまで手術室での立ち会いを許される。
どうぞと、いきなり言われて動揺しながら手術室へ。

麻酔が注射される。
人と一緒で1,2,3で意識が落ちる。

心電計や人工呼吸器、点滴など人の手術と変わらないものが取り付けられ、オペする以外の足が固定される。

それまで静かだった心電計からピピッピピッと甲高い音がしはじめびっくりする。
何か異常があったのかと思ってもう心臓がつぶれるかと。。。
しばらくしても、先生方は平常なのでこれが正常な音なのだと理解。でも、この音聞いてるだけで不安な気持ちになる。

ここで、ギャラリーは待合室へ戻るように言われる。
アイロン頑張れと何度も念じて後にする。
切開手術ではないのでまぁ、大丈夫だろうと言い聞かせる。

待合室に戻ると、受付のお姉さんが手術の模様をモニターで見れますけど、ご覧になりますか?と。
もちろん見せてもらうことに。

まるで引っこ抜いてしまったリカちゃんの足をはめるときのように、ぐいぐいと力入れたりぐりぐりと回したり、、、
もう正視に耐えないです。
横に彼女がいてくれたので、ボケたりツッコミ入れたりしながら見ていられたので助かった。
このときのムービー(10.3MB)

テープでギブスをされる。
が。。。。。。

手術室から下りてきたアイロンはギブスをはずされていた。
ギブスで固定した時点でもう股関節が外れてしまったということで再手術(骨頭切除)をすることに。
時間の関係で明後日とのこと。

薬が効いているので寝たまま。
ステンレスの冷たい感じの檻なのでかわいそう。
タオル一枚が敷かれているだけなので、持ってきた彼女の寝床を使ってもらおうかと迷ったが、この寝床とこの辛い記憶が結びつくのが怖かったこともあるのであえて持って帰った。
春の石垣島旅行のときに慣れた空間の方が落ち着くだろうといつもの移動用バックごと航空会社のケージ入れたらしばらくこのバックに入ることをもの凄く嫌がるようになった経験が頭をよぎったから。

術後とは思えない安らかな寝顔が逆に切ない。
明後日の手術まで預かってもらうことになり、病院を後にする。
長い2時間だった。

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