2003/07/25 (金)
宮城 聰 ク・ナウカなる劇団が日比谷公園でサロメをやるのでどう?という誘いを受けた。 西洋演劇にはほとんど興味のないのですが、野外と言うことで行ってみることに。 調べてみるとク・ナウカは宮城聰の劇団。なつかしい名前を聞いてしまった。シティボーイズというかラジガジ絡みの宮沢章夫チェックしていたから宮沢&宮城のカニは横に歩くなんかを観に行った記憶が。。。 あの当時から演劇言語やマナーを割と守るのでちょっと堅苦しさを感じてしまう人だったのですが、10年という年月でどう変わったのかなぁという期待というかセンチメンタリズムを持って臨む。 当日は大雨でこの中でやるかよ〜〜〜大変だなぁと裏方さんのことを心配してしまう。まだまだ大道具やってた感覚が抜けない自分に苦笑い。 日比谷公園の草地広場という子供が向けの遊具が点在する林の一角の小山を舞台にスタンド席が扇形に展開。空中にクモの巣を模したワイヤーが張り巡らされて何かを期待させる感じ。 入場の段取りの悪さが嫌な予感。開けて二日目だからか。予想以上の大雨のためか。 妙に芝居がかったギャルソンがビニールや酒・茶などをサーブしてくれる。 と、突然芝居が始まる。ギャルソン達が役者だった。 芝居の中味はまねきねこさんにまかせるとして、、、 日暮れとともに暗くなってゆく林の闇を借景にした舞台装置はナイス! 音響は最低。素人がやっているとしか思えないひどいレベル。 芝居そのものが演者とその後ろに並んだ語り部という面白い構成(これが浄瑠璃の手法を使ったク・ナウカのスタイルらしい)なので肝心の語り部の声が拾えないため芝居に集中できない。 SEは林の中から出して、演者の声は客席前にコロガシかなにかで出すべきだとおもう。 というか、この自然を舞台として使うなら生声でいって欲しいところ。 PA通して芝居臭いうわずった声をずっと聞かされるのはつらい。 役者もいろんな被り物して現れて、さながらコスプレ大会。 イコンなどもいまいち意味が掴めず、雨ということで芝居も堅く、客も堅く盛り上がらずに終わった感じ。 大学時代に付き合いで顔出していた劇研のいくつかのユニットの芝居を思い出してしまった。学生のときからずっと変わらずこんなことやっていていいのかい?っていう苦笑いしかない代物でした。 僕のように芝居言語を知らない人(もちろん大道具や舞監補佐として立ち会った舞台の数はたくさんありますが、淡々とこなすだけで芝居人との付き合いもしなかった)にとっては辛いの一言。 日本で劇団四季しか経済にならないのも分かる気がする。
口直しにビーシャビーシャを観に行きたいなぁ。
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